久しぶりに映画館に足を運びました


大学の友人と吉祥寺まで映画を見に行きました。観た映画は二つ。
・「マトリクスレボリューション」
 マトリクスの完結編。3作目ということで1作目を初めて見たときほどの衝撃は受けませんでしたが
殺陣シーンの撮り方や構図はだいぶ進歩してるように見えました。
相変わらずアクションシーンは派手で見てて爽快でした。
特にザイオンのゲートでのセンティネルとザイオン軍の二足歩行ロボットAPUの戦闘はかなり見ごたえがあったと思います。
ただこの映画では完結編というふれこみの割に登場人物のセリフはより抽象的に、思わせぶりになっていてけっきょく物語の全体像がぼやけていたように思います。まあそれも製作者の狙い通りなんでしょうが。あと、最後に出てきたマトリックスの創造主にして敵の大将であるAIはステレオタイプでちょっとがっかりしました。


・「ラストサムライ
 トムクルーズ主演で話題の映画。あまり期待しないで観に行ったんですがけっこう面白かったです。
主人公オールグレンが日本の文化に戸惑い、やがてその生活や人々と馴染んでいく描写は王道とはいえ、ほほえましく観れました。
ただこの映画、登場人物の心理描写や物語の対立関係の構図の描き方が少々雑だったように思いました。
オールグレンがサムライに異常に興味を示すのはただ敵を知るためという理由では少々納得いかなかったし、居候することになる一家の主を殺したのに簡単に馴染んでしまうなど違和感を感じる場面がいくつかありました。
対立の構図にしても反逆者である勝元が天皇への忠義と日本の将来を憂えての上で反逆しているということは日本人ならともかく
他の国の人ではこの映画を見たときによくわからないのではないか。
とはいえ物語の基本構成はしっかりしているので最後の合戦シーンに続く流れのところではやはり盛り上がります。
結末もハッピーエンドとは言えないが天皇への刀献上はカタルシスを十分与えてくれます。
値段分は元を取って十分に楽しめる映画でした。